クロック

クロック(電波時計)

電波時計

  1. 概要
    1. 電波時計は,“おおたかどや山標準電波送信所(福島県田村郡都路村)”から送信される40kHz長波の「標準電波」を利用して,駐車中に表示時刻の自動修正を実施し,常に正確な時刻(日本標準時)を表示するよう配慮された時計です。
    2. 電波時計は,駐車中(イグニッションスイッチ OFF時)に本体内蔵のアンテナによって40kHzの「標準電波」を受信することで,自動的に表示時刻を修正します。周囲に比較的障害物の少ない場所で「標準電波」を受信しますが,受信できない場合でも,電波時計は一般的なクォーツクロックとして作動します。なお,スイッチ操作により電波受信機能を停止し,通常のクォーツクロックとして使用することもできます。
    3. 「標準電波」は日本標準時の維持と国際標準との関係付けを保つための電波です。これに含まれる時刻の信号は,高精度な原子時計の刻む時刻に基づき,高い精度が保たれています。

  2. 機能
    1. 電波時計の機能は,通常の時刻表示モードのほかに,マニュアル時刻修正モード・修正履歴表示モード・オフセットモード・電波カットモードの5つのモードから構成されています。モード移行パターンは下図のようになっており,クロックスイッチの操作または自動移行によって遷移します。
    2. 修正履歴表示モードでは,自動修正履歴やマニュアル修正履歴の有無など,電波時計のダイアグノーシス情報を表示します。
    3. オフセットモードは,標準電波(日本標準時)に基づいて自動修正される電波時計の時刻表示を,任意の時間だけ進めるときに用います。
      1. 通常モード(電波時計)
        1. イグニッションスイッチ(ACCまたはIG) ONのとき,現在の時刻を表示します。
        2. 時刻表示は,イグニッションスイッチ OFFの状態で標準電波を受信することで自動修正されます。また,一般的なクロックと同様,スイッチ操作によるマニュアル修正機能も備えています。
      2. 修正履歴表示モード
        1. 通常モード(電波時計)時にクロックスイッチの長押し(約5秒以上)によって,修正履歴表示モードへ移行します。
        2. 修正履歴表示モードでは,時桁で最終マニュアル/自動修正履歴を,分桁で過去140時間における自動修正履歴の有無を表示します。
        3. 修正履歴モードの表示例
          表示意匠
          表示内容
          • 時桁:「 」-最終の時刻修正は,“自動修正”で行われたことを示します。
          • 分桁:「00」-過去140時間以内に標準電波を受信し,“自動修正が実施された”ことを示します。
          • 時桁:「1 」-最終の時刻修正は,“マニュアル修正”で行われたことを示します。
          • 分桁:「--」-過去140時間以内に標準電波を受信せず,“自動修正が実施されていない”ことを示します。
          • 時桁:「1 」-最終の時刻修正は,“マニュアル修正”で行われたことを示します。
          • 分桁:「00」-過去140時間以内に標準電波を受信し,“自動修正が実施された”ことを示します。
          • 時桁:「 」-最終の時刻修正は,“自動修正”で行われたことを示します。
          • 分桁:「--」-過去140時間以内に標準電波を受信せず,“自動修正が実施されていない”ことを示します。
          □ 参 考 □
          * : 電波時計による標準電波の受信は,周りに比較的障害物のない場所(屋外駐車場など屋根のない場所,ビルなど建物や山の影にならない場所など)で駐車中(イグニッションスイッチ OFF時)に行われます。電波の状態,環境によっては標準電波を受信できないケースがありますが,この場合は通常のクォーツとして作動します。

        4. 修正履歴表示モード表示中に,クロックスイッチの長押し(約5秒以上)により,通常モードに復帰させることができます。
      3. オフセットモード
        1. 修正履歴表示モードから約6秒経過するとオフセットモードとなり,分桁表示部が点滅表示を開始します。
        2. 電波時計は通常,標準電波に同期して日本標準時を表示しますが,オフセットモードで時間を設定することにより,その分表示時刻を進めて表示させることができます。
        3. オフセット時間の入力は,マニュアル時刻修正モード時と同様クロックスイッチを用いて行います。
        4. オフセットモード中に入力した時間は,電波時計の+B系電源によりバックアップされています。点検や整備によって電波時計の+B電源がカットされた場合は,初期設定のオフセット時間なし(0:00)となります。
      4. マニュアル時刻修正モード
        1. マニュアルによる時刻修正操作はクロックスイッチの操作により行うことができます。モード移行パターンは下図のようになっており,クロックスイッチの短押し/長押しまたは自動移行によって遷移します。
      5. 電波カットモード
        1. 通常モード(電波時計)時にクロックスイッチの長押し(約12秒以上)によって,電波カットモードへ移行します。なお,電波カットモード移行時は,OF(OFF)表示を行います。
        2. 電波カットモードでは電波受信機能を停止させ,通常のクォーツクロックとして作動します。
        3. 電波カットモードから通常モード(電波時計)に復帰させる場合は,電波カットモード表示中にクロックスイッチの長押し(約6秒以上)によって行います。

  3. 作動
    1. 電波時計は,一般的なデジタルクロックに,40kHzの標準電波を受信するアンテナと受信回路が追加されています。
    2. 標準電波送信アンテナから発せられる標準電波には,分・時・日・年・曜日など日本標準時を示す信号が,搬送波として乗せられています。(秒は変調波にて示されています。)イグニッションスイッチ OFF(B+ ON/ACC+ OFF)のとき,電波時計は受信した標準電波の分・時の信号を基に,時刻の自動修正を行います。