構造と作動

ドアシステム

ドアシステム構成

  1. 構成

ドアシステム機能

  1. 作動条件
    1. イグニッションスイッチ OFF時
      1. イグニッションスイッチ OFF時に下記の作動条件がすべて満たされた場合,ドアを操作することができます。自動開閉作動中に作動条件が不成立になった場合は直ちに開閉作業を停止します。なお,ワイヤレスリモートコントロールによりドアを操作する場合は,“イグニッションキーシリンダーへキープレートが差し込まれていない状態”が作動条件に追加されます。
      2. イグニッションスイッチ OFF時のドア作動条件
        • メインスイッチ ON(スイッチが押し込まれておらず,赤色部が露出した状態)。
        • スライドドアがアンロック状態。(スライドドア開時はロック状態でも作動可)
        • フューエルリッドが閉じられた状態。
        • タッチセンサーの断線などドアシステムに異常がない状態。
        • 電源電圧11V以上。
    2. イグニッションスイッチ ON時
      1. イグニッションスイッチ ON時に下記の作動条件がすべて満たされた場合,ドアを操作することができます。なお,イグニッションスイッチ ON時の作動条件には,イグニッションスイッチ OFF時の作動条件に対して,車速・シフトポジションまたはブレーキの状態が追加されます。
      2. イグニッションスイッチ ON時のドア作動条件
        • メインスイッチ ON(スイッチが押し込まれておらず,赤色部が露出した状態)。
        • スライドドアがアンロック状態。(スライドドア開時はロック状態でも作動可)
        • フューエルリッドが閉じられた状態。
        • 「シフトポジションPレンジ」または「パーキングブレーキ ON」または「フットブレーキ ON」の状態。
        • 車両停止の状態。
        • タッチセンサーの断線などドアシステムに異常がない状態。
        • 電源電圧11V以上。

  2. 基本機能
    1. 操作スイッチ/ボタンよるリモートコントロール操作
    2. 運転席「PWR DOOR」スイッチによる運転席からのリモートコントロール操作
      操 作
      操作方法
      警報ブザー吹鳴
      作動の内容
      開操作*1
      スライドドア全閉状態のとき,約0.5秒以上スイッチを押す。
      • 作動前に約0.5秒間吹鳴。
      ラッチ解除→全開位置までオープン作動。
      閉操作
      スライドドア全開状態のとき,約0.5秒以上スイッチを押す。
      • 作動前に約0.5秒間吹鳴。
      • 作動完了まで断続的に吹鳴。
      全開ストッパー解除→全閉位置までクローズ作動。
      □ 参 考 □
      *1:チャイルドプロテクターが働いている場合にも,開操作を行うことができます。

      トランスミッターによるワイヤレスリモートコントロール操作
      操 作
      操作方法
      警報ブザー吹鳴
      作動の内容
      開操作*1
      スライドドア全閉状態のとき,約0.9秒以上ボタンを押す。
      • 作動前に約0.9秒間吹鳴。
      ラッチ開放→全開位置までオープン作動。
      閉操作
      スライドドア全開状態のとき,約0.9秒以上ボタンを押す。
      • 作動前に約0.9秒間吹鳴。
      • 作動完了まで断続的に吹鳴。
      全開ストッパー解除→全閉位置までクローズ作動。
      □ 参 考 □
      *1:チャイルドプロテクターが働いている場合にも,開操作を行うことができます。

    3. スライドドアハンドル(インサイド/アウトサイド)による操作
    4. スライドドアハンドルによる操作
      操 作
      操作方法
      警報ブザー吹鳴
      作動の内容
      開操作*1
      スライドドア全閉状態から半ドア状態までハンドルを操作する。
      • 作動前に約0.1秒間吹鳴。
      ラッチ開放→全開位置までオープン作動。
      閉操作
      スライドドア全開状態から半ドア状態までハンドルを操作する。
      • 作動前に約0.3秒間吹鳴。
      • 作動完了まで断続的に吹鳴。
      全開ストッパー解除→全閉位置までクローズ作動。
      □ 参 考 □
      *1:チャイルドプロテクターが働いている場合は,スライドドアインサイドハンドルによる開操作のみ行うことはできません。

    5. 手動アシスト操作
    6. 手動アシスト操作
      操 作
      操作方法
      警報ブザー吹鳴
      作動の内容
      閉操作
      スライドドア全開付近のとき,手動によりドアを一定量閉方向へ押す。
      • 作動開始時に約0.1秒間吹鳴。
      • 作動完了まで断続的に吹鳴。
      全閉位置までクローズ作動

  3. 反転機能
    1. スライドドアが作動中に,下記のいずれかの操作を行うことで,オープン作動時にはクローズ作動へ,クローズ作動時にはオープン作動へとスライドドアの作動方向を任意に反転させることができます。
    2. 反転機能の操作
      • スライドドアハンドル(インサイド/アウトサイド)を操作する。
      • 運転席「PWR DOOR」スイッチを操作する。(OFF→ON)
      • トランスミッターのボタンを操作する。(長押し不要)

  4. 挟み込み防止機能
    1. スライドドアクローズ作動中に,ドア前縁部に取り付けられたタッチセンサーが挟み込みを検知する(圧縮される)と,作動方向を反転してオープン作動を行います。
    2. スライドドアクローズ作動中〈オープン作動中〉にドアに過負荷がかかると,作動方向を反転してオープン作動〈クローズ作動〉を行います。
    3. 下記のように,2回以上連続して同方向の挟み込みを検知した場合は,その時点で作動を停止します。この場合は手動によってドアの開閉操作を行ってください。なお,手動によりスライドドアを全閉すると,作動へ復帰します。
    4. 挟み込み防止機能による作動停止条件
      • オープン作動中に“挟み込み検知”→反転(クローズ)作動中に“挟み込み検知”→反転(オープン)作動中に“挟み込み検知”→作動停止。
      • クローズ作動中に“挟み込み検知”→反転(オープン)作動中に“挟み込み検知”→反転(クローズ)作動中に“挟み込み検知”→作動停止。

  5. フューエルリッドインターロック機能
    1. パワースライドドアが作動中にフューエルリッドが開かれた場合は,その時点でパワースライド作動を禁止します。
    2. パワースライド作動禁止後は,手動によりドアを開閉してください。なお,手動によりスライドドアを全閉すると,パワースライド作動へ復帰します。

ドアシステム構造

  1. 構造
    1. スライドドア駆動部
      1. スライドドアモーターの駆動によりドラムを回転させ,ケーブルを開方向または閉方向に巻き取ることでスライドドアを開閉させます。
      2. ケーブルの末端にはテンショナー機構を設定しました。
    2. スライドドア駆動モーターユニット
      1. スライドドア駆動モーターユニットは,ドラム,モーターASSY,マグネットクラッチ,センサーASSY(ホールIC1・IC2内蔵)などで構成されており,マグネットクラッチ外周部に設置された64極のマグネットの位置をホールICがパルス信号として検出し,これを入力したスライドドアコントロールコンピューターがスライドドアの開閉速度・位置・進行方向(開閉方向)を検知します。
      2. スライドドアコントロールコンピューターは,ホールICからの信号により,挟み込み荷重低減のためのクローズ作動時における全閉手前約200mmからの低速制御や,全開時のショック低減をはかるためのオープン作動時における全開手前約80mmからの低速制御を実施しています。
        1. スライドドア速度検出方法
          1. スライドドアコントロールコンピューターは,ホールIC1(DS1)が出力するパルスの間隔からモーターの回転速度の変化を検出することで,スライドドアの移動速度および移動速度の変化を検知しています。これにより,スライドドアにかかる荷重を認識し,挟み込み防止機能の過負荷検出などを制御します。
        2. スライドドア位置検出方法
          1. スライドドアコントロールコンピューターは,ホールIC1(DS1)が出力するモーター回転軸1回転あたり1周期のパルスをカウントすることで,スライドドアの移動量を検知しています。これと合わせて,ホールIC2(DS2)が出力するモーターの回転方向によって異なるパルスのHI/LO周期を検出することでスライドドアの移動方向を検知し,これらを記憶することにより現在のスライドドアの位置を認識しています。
    3. ハンドルスイッチ(スライドドアハンドルスイッチ/センターロック用ハンドルスイッチ)
      1. スライドドアロックリモートコントロールASSYに取り付けられたスライドドアハンドルの操作を検出するスイッチで,ドアアウトサイドハンドルまたはドアインサイドハンドルを操作することによりON/OFFし,この信号をスライドドアコントロールコンピューター(スライドドアハンドルスイッチ)またはボデーコンピューター(センターロック用ハンドルスイッチ)へそれぞれ出力します。なお,各ハンドルスイッチは,スライドドアハンドル操作時にON,非操作時にOFFとなる構造としました。
    4. タッチセンサー
      1. スライドドアが閉方向へ作動中に,スライドドア前縁部に設定されたタッチセンサーが圧縮されると,内蔵した導電ゴム同士が接触することにより,センサーの抵抗値が変化します。この変化量をスライドドアコントロールコンピューターへ出力することで挟み込みを検知します。
    5. スライドドアロックリリースモーター
      1. 全閉または全開からのスライドドア開閉操作時に,スライドドアロックリリースモーターが回転しリンクを引くことにより,スライドドアロックリモートコントロールASSYを介してスライドドア閉時はセンターロックASSYおよびスライドドアロックASSY(イージークローザー)を解除,スライドドア開時は全開ストッパーを解除します。

ドアシステム作動概要

  1. システム作動概要
  2. ドア作動条件
    イグニッションスイッチ OFF時
    イグニッションスイッチ ON時
    メインスイッチ ON
    メインスイッチ ON
    スライドドア アンロック
    スライドドア アンロック
    電源電圧 約11V以上
    電源電圧 約11V以上
    タッチセンサーなどの断線/異常 なし
    タッチセンサーなどの断線/異常 なし
    フューエルリッド開検出スイッチ ON(閉時)  
    フューエルリッド開検出スイッチ ON(閉時)
    -  
    車両停止状態
    -  
    • シフトポジション信号 P
    • ストップランプスイッチ ON
    • パーキングブレーキスイッチ ON
    ドア開作動(スライドドアハンドル操作時)
    作 動
    各リレー・スイッチの状態
    • スライドドアハンドルを操作(ハンドルスイッチ ON)。
    • 警報ブザー吹鳴
    • マグネットクラッチ OFF→ON
    • スライドドアロックリリースモーターによりラッチを解除。
    • ハーフラッチスイッチ OFF→ON
    • フルラッチスイッチ OFF→ON
    • センターロックラッチ初期スイッチ OFF→ON
    • ポールスイッチ OFF→ON
    • スライドドア駆動モーターがオープン側へ回転。
    • オープンリレー OFF→ON
    • ポールスイッチ ON→OFF
    • スライドドア駆動モーター全開後,スライドドア駆動モーター停止。
    • マグネットクラッチ ON→OFF
    [システム停止]
    ドア開作動(操作スイッチ/ボタン操作時)
    作 動
    各リレー・スイッチの状態
    • 運転席「PWR DOOR」スイッチ ON。
    • トランスミッターのボタン ON(→ドアコントロールレシーバー→ボデーコンピューター→スライドドアコントロールコンピューター)。
    • 警報ブザー吹鳴
    • マグネットクラッチ OFF→ON
    • スライドドアロックリリースモーターによりラッチを解除。
    • ハーフラッチスイッチ OFF→ON
    • フルラッチスイッチ OFF→ON
    • センターロックラッチ初期スイッチ OFF→ON
    • ポールスイッチ OFF→ON
    • スライドドア駆動モーターがオープン側へ回転。
    • オープンリレー OFF→ON
    • ポールスイッチ ON→OFF
    • スライドドア駆動モーター全開後,スライドドア駆動モーター停止。
    • マグネットクラッチ ON→OFF
    [システム停止]
    ドア閉作動
    作 動
    各リレー・スイッチの状態
    • ハンドルスイッチ ON。
    • 運転席「PWR DOOR」スイッチ ON。
    • トランスミッターのボタン ON(→ドアコントロールレシーバー→ボデーコンピューター→スライドドアコントロールコンピューター)。
    • 警報ブザー吹鳴
    • マグネットクラッチ OFF→ON
    • スライドドアロックリリースモーター ON。
    • スライドドア駆動モーターがクローズ側へ回転。
    • クローズリレー OFF→ON
    • 警報ブザー断続吹鳴
    • ハーフラッチスイッチ ON→OFF
    • フルラッチスイッチ ON→OFF
    • ポールスイッチ ON→OFF→ON
    • スライドドア駆動モーター半ドア検出後,スライドドア駆動モーター停止。
    • クローズリレー ON→OFF
    • マグネットクラッチ ON→OFF
    • スライドドアイージークローザーシステム作動。
    • ハーフラッチスイッチ OFF→ON
    [システム停止]

ドアシステム作動

  1. 基本作動
    1. スイッチ・ボタンによる操作時
      1. オープン作動(運転席「PWR DOOR」スイッチ操作時)
        1. スライドドア全閉状態で,スライドドアコントロールコンピューターが運転席「PWR DOOR」スイッチ ONを約0.5秒以上検知すると,警報ブザーを約0.5秒間吹鳴させます。その後,ロックリリースリレーおよびマグネットクラッチをONし,スライドドアロックリリースモーターを回転させます。
        2. スライドドアコントロールコンピューターがスライドドアロックリリースモーター作動中に,フルラッチスイッチがOFF→ONしたときにセンターロックラッチ初期スイッチがONするか,スライドドアロックASSY(イージークローザー)内のハーフラッチスイッチ ONを検知またはロックリリースモーター作動開始から約0.5秒以上経過をカウントすると,オープンリレーをONします。これにより電流がPB端子→オープンリレー→SD+端子→スライドドア駆動モーター→SD-端子→クローズリレー→アースへと流れ,スライドドア駆動モーターが開側に回転を開始し,ハーフラッチスイッチのONと同時にロックリリースモーターがOFFします。
        3. スライドドアコントロールコンピューターがホールICからのパルス信号によりスライドドア全閉状態を検知すると,オープンリレーをOFFしてスライドドア駆動モーターを停止した後,マグネットクラッチ OFF制御します。
        4. □ 参 考 □
          * : スライドドアの慣性による移動を防止するため,スライドドア駆動モーター停止後,マグネットクラッチにより一定時間スライドドアを保持します。

      2. クローズ作動(運転席「PWR DOOR」スイッチ操作時)
        1. スライドドア全開状態で,スライドドアコントロールコンピューターが運転席「PWR DOOR」スイッチ ONを約0.5秒以上検知すると,警報ブザーを約0.5秒間吹鳴させます。その後,ロックリリースリレーおよびマグネットクラッチをONし,スライドドアロックリリースモーターを回転させます。
        2. スライドドアコントロールコンピューターは,スライドドアロックリリースモーター作動中にクローズリレーをONします。これにより電流がPB端子→クローズリレー→SD-端子→スライドドア駆動モーター→SD+端子→オープンリレー→アースへと流れ,スライドドア駆動モーターが閉側に回転します。
        3. □ 参 考 □
          * : スライドドアコントロールコンピューターは,全開ストッパーがはずれていることをスライドドアの移動量により判断しています。なお,フェイルセーフとして約1秒以上リリース中かつ駆動中の状態が継続すると,ロックリリースリレーをOFFし,スライドドアロックリリースモーターを停止します。

        4. スライドドアコントロールコンピューターが,ハーフラッチスイッチ OFFおよびポールスイッチ OFFを検知すると同時にフルロックモーター(イージークローザー)を駆動させ,クローズリレーとマグネットクラッチをOFFしてスライドドア駆動モーターを停止させます。
        5. スライドドア駆動モーター停止後は,イージークローザーによりスライドドアを全閉します。(参照先 スライドドアイージークローザーシステム-構造と作動
      3. オープン作動(トランスミッターのボタン操作時)
        1. キーアンロックウォーニングスイッチ OFFでスライドドアが全閉状態のとき,トランスミッターのボタンを約1秒以上押すと,警報ブザーが約1秒間吹鳴します。その後,トランスミッターからの信号(識別コード)がドアコントロールレシーバー→ボデーコンピューター→スライドドアコントロールコンピューターの順に入力されます。これ以降の作動は,運転席「PWR DOOR」スイッチによるオープン作動と同様です。
      4. クローズ作動(トランスミッターのボタン操作時)
        1. キーアンロックウォーニングスイッチ OFFでスライドドアが全開状態のとき,トランスミッターのボタンを約1秒以上押すと,警報ブザーが約1秒間吹鳴します。その後,オープン作動と同様に信号が入力されます。これ以降の作動は,運転席「PWR DOOR」スイッチによるクローズ作動と同様です。
    2. スライドドアハンドル(アウトサイド/インサイド)による操作時
      1. オープン作動
        1. スライドドア全閉状態でスライドドアハンドルを操作することにより,スライドドアコントロールコンピューターがポールスイッチ ON→ハンドルスイッチ ON検知すると,警報ブザーを約0.1秒吹鳴させると同時にスライドドアロックリリースモーターとマグネットクラッチを ONします。その後,センターロックラッチ初期スイッチ ONを検知するかスライドドアロックリリースモーターの作動開始から約0.5秒経過するとスライドドア駆動モーターを開側に回転します。
        2. その後,操作スイッチ/ボタンによるオープン作動と同様,スライドドアコントロールコンピューターが全閉状態を検知しスライドドア駆動モーターを停止します。
      2. クローズ作動
        1. スライドドア全開状態でスライドドアハンドルを操作することにより,スライドドアコントロールコンピューターがハンドルスイッチ ONを検知すると,警報ブザーを約0.3秒吹鳴させると同時にスライドドアロックリリースモーター ON・マグネットクラッチ ONとして,操作スイッチ/ボタンによるオープン作動と同様,スライドドア駆動モーターが閉側に回転します。
        2. その後,スライドドアコントロールコンピューターがハーフラッチスイッチ OFFとポールスイッチ OFFを検知すると,フルロックモーター(イージークローザー)を駆動させ,マグネットクラッチとクローズリレーをOFFして,スライドドア駆動モーターを停止させます。
        3. その後,操作スイッチ/ボタンによるクローズ作動と同様,イージークローザーによりスライドドアを全閉します。
    3. 手動アシストによる操作時
      1. クローズ作動
        1. スライドドアが全開停止位置にあるとき手動でドアを一定量閉じると,スライドドアコントロールコンピューターがこれを検知し,警報ブザーを約0.1秒間吹鳴すると同時にマグネットクラッチとオープンリレーをONして,スライドドア駆動モーターを閉側へ回転させます。
        2. その後,他のクローズ作動と同様イージークローザーを駆動することによりアシストクローズ作動を停止します。

  2. 反転作動
    1. 作動中にスライドドアコントロールコンピューターが操作スイッチ/ボタンまたはハンドルスイッチ ONを検知すると,警報ブザーを約0.1秒吹鳴し,その約0.1秒後にスライドドア駆動モーターまたはフルロックモーター(イージークローザー)を逆転させ,一定の位置までスライドドアを反転作動させます。
    2. 各タイミングブロックでの反転作動一覧
      B
      C
      C(全開停止位置付近)
      F
      G
      G(ドア位置4020以下)
      H
      無視
      反転→G*1
      反転→F
      無視
      反転→C*1
      反転→B*2
      反転→B
      □ 参 考 □
      *1:CまたはG領域に入ってからロックリリースモーターが復帰する時間(約0.4秒間)は,作動しません。
      *2:スライドドア駆動モーターが開方向に作動するときにはセンターロックラッチ初期スイッチを監視します。

  3. 挟み込み防止作動
    1. 過負荷検出による挟み込み防止作動
      1. ドア開閉作動中に異物を挟み込むと,ホールICから出力されるパルス幅の変化をスライドドアコントロールコンピューターが検知して挟み込みと判定し,スライドドア駆動モーターを反転させます。過負荷の検出はモーター回転速度(スライドドアの移動速度)の変化に応じて一定の間隔で補正されます。
        1. オープン作動中
          1. オープン作動中に過負荷を検出すると,オープンリレーをOFFした約0.1秒後にクローズリレーをONして,スライドドア駆動モーターを反転させます。クローズ側で再度過負荷を検出すると,クローズリレーおよびマグネットクラッチをOFFして約2秒間警報ブザーを吹鳴後,システムを停止します。
        2. クローズ作動中
          1. クローズ作動中に過負荷を検出すると,クローズリレーをOFFした約0.1秒後にオープンリレーをONして,スライドドア駆動モーターを反転させます。オープン側で再度過負荷を検出すると,オープンリレーをOFFした約0.1秒後にクローズリレーをONしてスライドドア駆動モーターを反転させます。さらに,クローズ側で再度過負荷を検出すると,クローズリレーおよびマグネットクラッチをOFFして約2秒間警報ブザーを吹鳴後,システムを停止します。
    2. タッチセンサーによる挟み込み防止作動
      1. ドアがクローズ作動中に,挟み込みなどによりドア前縁部に設定されたタッチセンサーが圧縮されると,センサーの抵抗値が変化します。このタッチセンサー ON信号をスライドドアコントロールコンピューターが入力すると,クローズリレーをOFFし,クローズ側に流れていた電流を遮断してスライドドア駆動モーターを停止します。その約0.1秒後にオープンリレーをONすることにより,スライドドア駆動モーターをオープン側に反転させます。
    3. タイミングブロックでの反転作動
    4. 各タイミングブロックでの反転作動(挟み込み防止)作動一覧
      挟み込み検知タイミングブロック
      B
      C*2
      F
      G
      G(ドア位置4020以下)
      H
      反転先タイミングブロック
      反転→H
      反転→G
      反転→C
      反転→C
      反転→B*1
      反転→B
      過負荷検出
      タッチセンサー
      □ 参 考 □
      *1:全開位置より約200mm手前で挟み込みを検知した場合は,その位置でスライドドアを保持します。
      *2:スライドドア駆動モーターが開方向に作動するときにはセンターロックラッチ初期スイッチを監視します。

    5. 連続して挟み込みを検出した場合
      1. スライドドアコントロールコンピューターが同方向へ2回連続の挟み込みを検出すると,その時点でスライドドア駆動モーターをOFFし,警報ブザーを約0.1秒間 ONするとともに,マグネットクラッチをOFFします。これにより,スライドドアが手動操作になります。なお,手動操作でスライドドアを全閉することにより,作動へ復帰します。

  4. その他の作動
    1. 全開付近または全閉付近で手動操作があった場合
      1. 全開付近ではクローズ作動を,全閉付近ではオープン作動を行います。
    2. オープン・クローズ作動開始時の警報ブザー吹鳴中に操作スイッチ/ボタンのON→OFF信号を検出した場合
      1. 運転席「PWR DOOR」スイッチを約0.5秒以上または,トランスミッターのボタンを約0.9秒以上押さなかった場合,警報ブザー吹鳴終了後,システムを停止します。
    3. 手動操作時のスライドドア速度調整作動
      1. メインスイッチ ON,スライドドアが全閉/全開状態以外でマグネットクラッチおよびスライドドア駆動モーターが共にOFFの場合は,手動によるスライドドア開閉操作を行うとき,ドアの速度がドア位置で決められた上限速度以上になると,マグネットクラッチのトルクを調整してドアの速度を上限速度以下に調整します。

  5. 異常時の処理
    1. 作動条件がはずれた場合
    2. ドア作動条件
      条件番号
      作動条件
      タイミングおよび制御内容
      (1)  
      シフトポジション信号 Pまたはストップランプスイッチ ONまたはパーキングブレーキスイッチ ON(イグニッションスイッチ ON時)
      • 操作スイッチ/ボタンをOFF→ON
      • ハンドルスイッチ OFF→ON
      • スライドドア全開停止
      • スライドドア中間範囲で停止
      • 以上の状態で左記の作動条件のいずれかがはずれると,約2秒間警報ブザーを吹鳴します。
      (2)  
      車両停止状態(イグニッションスイッチ ON時)
      (3)
      スライドドア アンロック(ハーフラッチスイッチ ON時)
      (4)
      電源電圧 約11V以上
      (5)
      タッチセンサーなどの断線/異常 なし
      □ 参 考 □
      * : オープン作動条件成立時のみブザー吹鳴中,マグネットクラッチ ON。

      1. ドアメインスイッチ ON時に,上記の作動条件が1つでもはずれた場合,下表のように制御を行います。
      2. 各タイミングブロック(作動中)での作動条件がはずれた場合
        タイミングブロック
        はずれた条件番号
        制御内容
        A,E
        (1)(2)(3)(4)
        警報ブザー吹鳴→警報ブザー吹鳴(約2秒)。
        B,C
        (2)(3)
        スライドドア駆動モーター OFF(かつロックリリースモーター OFF)→警報ブザー吹鳴(約2秒)→システム停止。
        D, E, F, G, H, I
        なし
      3. パワースライド作動中にメインスイッチがOFFまたはフューエルリッド開検出スイッチがONされた場合は,下表のように制御を行います。ただし,挟み込み防止機能または反転機能開始時にメインスイッチをON→OFFすると,反転作動を開始してから約0.1秒後にマグネットクラッチをOFFします。
      4. 各タイミングブロック(作動中)でメインスイッチがOFFされた場合
        メインスイッチ
        フューエルリッド開検出スイッチ
        タイミングブロック
        制御内容
        ON→OFF
        OFF→ON
        A,E
        警報ブザー吹鳴中止。
        B,C,F,G
        スライドドア駆動モーター OFF(かつロックリリースモーター OFF)→約0.1秒待機→システム停止。
        H
        無視(動作継続)
        D,E,I
        なし
    3. タッチセンサー断線を検出した場合の作動
      1. スライドドア開閉作動中にタッチセンサーの断線をスライドドアコントロールコンピューターが検出すると,スライドドア駆動モーターとスライドドアロックASSY(イージークローザー)を停止すると同時に警報ブザーを約3秒間吹鳴した後,システムを停止します。また,ハンドルスイッチなどによる操作開始直後は,警報ブザーが約3秒間吹鳴し,システムを停止します。
    4. ドア位置異常を検出した場合の作動
      1. スライドドア開閉作動中にスライドドア位置がドア全開範囲を超えた場合やドアが全閉下限位置に達しない場合を検知すると,スライドドア駆動モーターおよびスライドドアロックASSY(イージークローザー)を停止すると同時に警報ブザーが約3秒間吹鳴し,システムを停止します。その後はドア全閉状態になるまで作動しません。