構造と作動

助手席側センターピラー内蔵ドア

助手席側センターピラー内蔵ドア構成

  1. 構成部品

助手席側センターピラー内蔵ドア構造

  1. 助手席ドアリモートコントロールASSY
    1. 助手席ドアリモートコントロールASSYは,助手席ドアのロック/アンロック制御をするとともにインサイド/アウトサイドハンドル操作を各ロックASSYへ伝達します。
    2. インサイドハンドルおよびアウトサイドハンドル操作は,助手席ドアリモートコントロールASSYからケーブルによりアッパーロックおよびロワーロックへ伝達され,各ロックのラッチをそれぞれ開放します。
    3. インサイドハンドルおよびアウトサイドハンドル操作は,助手席ドアリモートコントロールASSYからリンクによりセンターロックASSYへ伝達され,ラッチを開放します。(参照先 センターロックASSY
    4. ハンドル操作を検出するハンドルスイッチを設定し,各ハンドルを引くとON,離すとOFFするものとしました。

  2. アッパーロック
    1. アッパーロックは助手席ドア上端部に設定されており,ルーフサイド部のストライカーと結合しています。
    2. ハンドルが操作されると,助手席ドアリモートコントロールASSYを介してケーブルが引かれアッパーロックのラッチが開放されます。

  3. ロワーロック
    1. ロワーロックは助手席ドア下部に設定されており,ロッカーパネル部のストライカーと結合しています。
    2. ハンドルが操作されると,助手席ドアリモートコントロールASSYを介してケーブルが引かれロワーロックのラッチが開放されます。
    3. ロワーロックに隣接してサブラッチを設定しました。これにより,側突などで助手席ドアに加わる荷重をサブラッチとロワーロックに分散し,ドア開放の抑制に配慮しています。

  4. センターロックASSY
    1. センターロックASSYはロック部・クローズアクチュエーター・リリースアクチュエーターで構成されています。
    2. クローズアクチュエーターがロック部のラッチと連結したクローズレバーを駆動することで,ラッチをかん合します。
    3. リリースアクチュエーターがリリースレバーを駆動することで,ロック部のポールとラッチのかみ合いが解かれます。これにより,ラッチがクローズレバーのスプリング力によってストライカーからはずれるため,センターロックASSYが開放状態になります。なお,リリースレバーは助手席ドアリモートコントロールASSYを介して助手席ドアハンドルと連結しているため,助手席ドアハンドル操作ではリリースアクチュエーター自体は駆動しません。
    4. ロック部には位置検出スイッチが設定されており,ラッチの初期位置またはフルラッチ位置を検出しています。

  5. スライドドア構造
    1. 助手席ドアにセンターピラーを内蔵したボデー構造の採用により,左側スライドドア前端部には,センターロックASSYと勘合するストライカーを設定しました。
    2. スライドドア(インサイド/アウトサイド)ハンドル操作を検出するハンドルスイッチを,リモートコントロール部に設定しました。

電気式センターロック制御

  1. システム概要
    1. 各ハンドルスイッチ・ドアカーテシランプスイッチの状態を検出することで,ボデーコンピューターがドア開閉順序を判断しセンターロックASSYのラッチ駆動を制御しています。
    2. 各種インジケーターランプ点灯・点滅によるセンターロックウォーニング制御を採用し,利便性に優れたものとしました。

  2. 作動
    1. リリース作動
      1. 初期位置スイッチ OFF状態で,ボデーコンピューターが左側スライドドアのセンターロック用ハンドルスイッチ OFF→ONを検知すると同時に,リリースモーターを駆動します。
      2. リリースモーターの駆動によりセンターロックASSYのラッチが開放されると,フルラッチスイッチおよび初期位置スイッチがONします。
      3. ボデーコンピューターは初期位置スイッチがONした時点でリリースモーターの駆動を停止します。
    2. クローズ作動
      1. ボデーコンピューターは助手席ドアおよび左側スライドドアカーテシランプスイッチ ON→OFFを検知すると,その後クローズモーターを駆動します。
      2. クローズモーターの駆動によりセンターロックASSYのラッチがかん合されると,初期位置スイッチおよびフルラッチスイッチがOFFします。
      3. ボデーコンピューターはフルラッチスイッチ ONを検知してから,一定時間が経過するとクローズモーターの駆動を停止します。

  3. フェイルセーフ
    1. リトライ作動
      1. リリース〈クローズ〉作動中,ボデーコンピューターが初期位置スイッチ OFF→ON〈フルラッチスイッチ ON→OFF〉を検知しない場合は作動を停止し,再度(1回)リリース〈クローズ〉モーター駆動出力を行います。
    2. 走行時のクローズ作動
      1. 下記条件がすべて成立時,ボデーコンピューターがメーターコンピューターから車速信号を入力中にフルラッチスイッチ ONを検知した場合は,クローズ作動を行います。
      2. 前提条件
        • 助手席/左側スライドドアカーテシランプスイッチ OFF。
        • 助手席ドアロックポジションスイッチ OFF。
    3. ドアカーテシランプスイッチの異常検知
      1. ボデーコンピューターが助手席/左側スライドドアカーテシランプスイッチ断線・短絡等の異常を検知した場合は,クローズ作動を禁止します。ただし,ボデーコンピューターがメーターコンピューターから車速信号の入力をした場合は,作動禁止を解除します。
      2. 助手席ドアが開いているにもかかわらず,誤って助手席ドアカーテシランプスイッチを押して(ON→OFF)クローズ作動を実行した場合など,フルラッチ(かん合)状態のラッチとストライカーによる干渉を防止するため,ボデーコンピューターは一定時間内(イグニッションスイッチ ON時:約3秒間,イグニッションスイッチ OFF時:約60秒間)に再度カーテシランプスイッチ OFF→ONを検知すると,リリース作動を実行しラッチを開放します。

  4. センターロックウォーニング制御
    1. イグニッションスイッチ ONかつ車両停車時に,ボデーコンピューターが下記のいずれかの異常判定条件を検知すると,コンビネーションメーター内のメーターコンピューターへ「センターロックウォーニング」信号を送信します。
    2. 異常判定条件
      • リリースリトライ作動終了後,初期位置スイッチ OFFのままの状態。
      • クローズリトライ作動終了後,フルラッチスイッチ ONのままの状態。
      • 助手席/左側スライドドアカーテシランプスイッチの断線・短絡を検知した場合。
      • 各ハンドルスイッチ ONが約10秒以上継続した場合。
    3. 助手席/左側スライドドアカーテシランプスイッチ OFF状態でもセンターロックASSYのラッチがかん合(フルラッチスイッチ OFF)していない場合は,ボデーコンピューターはセンターロックASSYの半ドア状態と判断し,該当するドアの半ドアウォーニングインジケーターランプを点灯します。
    4. 各種インジケーターランプ点灯・点滅制御の詳細については,メーター & ゲージシステムを参照してください。(参照先 メーター & ゲージシステム-インジケーター