ヒータ & エアコンデイシヨナーシステム 車上点検
  1. S2000による点検(ECUデータモニター)
    1. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、「ECUデータモニター」画面を表示させてコンピュータデータを点検する。
    2. SST
      09991-60101
      09991-60300

      [システム選択画面:TCCS→ECUデータモニター]

      項目名
      [項目記号]
      項目名解説
      点検条件
      参考値
      異常時の主な点検項目
      エアコン信号
      [A/C]
      A/Cスイッチの入力信号
      (ON信号)を表示
      A/Cスイッチ
      OFF→ON
      OFF→ON
  2. 冷房性能点検
    1. エアコンツールセットを取り付ける。
    2. 次の条件に車両をセットする。[*1]
    3. 項目
      条件
      車体
      日陰の停車状態
      ドア
      全開
      A/Cスイッチ
      ON
      エンジン回転数
      2000rpm
      内外気切り替えダンパー位置
      内気位置
      吹き出し口ダンパー位置
      FACE
      設定温度
      MAX COLD
      ブロワスピード
      HI
      エアコン吸い込み口温度 *2
      25-35°C
      コンデンサー圧力(ゲージ高圧側) *3
      1.5MPa(15.5kgf/cm
      □ 参 考 □
      *2・・・吸い込み口空気温度は、25°C-35°Cの範囲でないと確かな判定ができないので、温度が低い場合はテストを延期する。
      *3・・・コンデンサー圧力(ゲージ高圧側)が1.5MPa(15.5kgf/cm)より高い場合、コンデンサーに水をかけて低くし、逆に低すぎるときはコンデンサーの前にカバーをして高くする。

    4. 空気吸い込み口に乾湿温度計(湿度を求めるに必要)を置き、吹き出し口中央部に乾球温度計の球部を差し込む。
    5. [*1]の条件で作動させ、吹き出し口温度を安定させる。(約5-6分)
    6. 吹込口温度の乾球温度および湿球温度と吹出口温度を測定する。
    7. 吸込口の乾湿温度の測定値を空気線図にあてはめて相対湿度を求める。

      1. 相対湿度の求め方として、空気吸い込み口にセットした乾湿温度計の乾球温度が25°Cで、湿球温度が19.5°Cであった場合は図の点線の交点が相対湿度であり、この場合は60%である。

    8. 測定した吸込口温度と吹出口温度の差と相対湿度を標準性能表にあてはめて点検する。
    9. 基準
      図の斜線部の範囲に入っていること


      1. 標準性能表の求め方として、空気吸込口の乾球温度と吹出口の乾球温度の差が17°Cで、相対湿度が60%であった場合を示す。

  3. エアコンディショナアンプリファイヤASSY点検(寒冷地仕様)
    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エアコンディショナアンプリファイヤASSYにコネクターを接続したままの状態で、テスター棒を車両ワイヤハーネス側コネクター裏側からあてて各端子間の電圧および導通点検を行う。
    2. SST
      09082-00030
      09083-00150

      基準
      端子記号
      [端子番号]
      入出力
      項目
      測定条件
      基準
      IG⇔GND
      [3⇔6]
      入力
      電圧
      IGスイッチON
      10-14V
      GND⇔ボデーアース
      [6⇔ボデーアース]
      導通
      常時
      導通あり
      FRS⇔GND
      [8⇔6]
      出力
      電圧
      IGスイッチON、温度設定MAX HOT以外吸い込み口モード内気位置→外気位置
      10-14V→1V以下(モータ回転時)
      REC⇔GND
      [9⇔6]
      出力
      電圧
      IGスイッチON、吸い込み口モード外気位置→内気位置
      10-14V→1V以下(モータ回転時)
      REC/FRS⇔GND
      [10⇔6]
      入力
      電圧
      IGスイッチON、吸い込み口モード外気位置→内気位置
      10-14V→1V以下
      R/F⇔GND
      [13⇔6]
      出力
      電圧
      IGスイッチON、吹き出し口モードFOOTまたはF/D、温度設定MAX HOT、吸い込み口モード内気位置→内気位置以外
      1V以下→10-14V
      MODE⇔GND
      [18⇔6]
      入力
      電圧
      IGスイッチON、吹き出し口モードFOOTまたはF/D、温度設定MAX HOT→MAX HOT以外
      10-14V→1V以下


  4. エンジンコントロールコンピュータ点検[A/C制御系]
    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンコントロールコンピュータにコネクターを接続したままの状態で、テスター棒を車両ワイヤハーネス側コネクター裏側からあてて各端子間の電圧および導通点検を行う。またパルスを点検する場合はオシロスコープを使用して点検する。
    2. SST
      09082-00030
      09083-00150

      基準

      端子配列(コネクタA)

      端子記号
      [端子番号]
      入出力
      項目
      測定条件
      基準
      E2⇔E1
      [A28⇔B7]
      導通
      常時
      導通あり
      HP⇔E1
      [A13⇔B7]
      入力
      電圧
      冷媒圧力正常時→
      冷媒圧力0.19MPa{2.0kgf/cm2}以下
      または冷媒圧力3.14MPa{32kgf/cm2}以上
      1V以下→
      10-14V

      端子配列(コネクタB)

      端子記号
      [端子番号]
      入出力
      項目
      測定条件
      基準
      E1⇔ボデーアース
      [B7⇔ボデーアース]
      導通
      常時
      導通あり

      端子配列(コネクタC)

      端子記号
      [端子番号]
      入出力
      項目
      測定条件
      基準
      MGV⇔E1
      [C2⇔B7]
      出力
      電圧
      エンジンアイドル回転時、ブロワスイッチLO、A/CスイッチON→OFF
      1V以下→
      パルス発生(波形1)→
      10-14V
      AC1⇔E1
      [C31⇔B7]
      入力
      電圧
      エンジンアイドル回転時、ブロワスイッチLO、
      A/CスイッチOFF→ON
      1V以下→
      10-14V
      THR⇔E2
      [C32⇔A28]
      出力
      電圧
      IGスイッチONエバポレータ雰囲気温度10°Cまたは15°C
      10°C:2.0-2.4V
      15°C:1.4-1.8V

      端子配列(コネクタD)

      端子記号
      [端子番号]
      入出力
      項目
      測定条件
      基準
      MHSW⇔E1 *1
      [D2⇔B7]
      出力
      電圧
      IGスイッチON温度設定MAX HOT以外→MAX HOT
      1V以下→
      10-14V

      □ 参 考 □
      *1・・・寒冷地仕様のみ


    3. 波形1
    4. 項目
      内容
      測定端子
      MGV⇔E1
      計器セット
      5V/DIV、500μs/DIV
      測定条件
      アイドル回転時、ブロワスイッチLO、A/CスイッチON→OFF
      □ 参 考 □
      A/CスイッチOFF後、約3秒間波形が出力される。


  5. リキッドチューブA(プレッシャスイッチ)点検
    1. 高低圧側導通点検
      1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター1端子⇔4端子間の導通を点検する。
      2. 基準
        冷媒圧力により図のようになる


    2. 中圧側点検
      1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター2端子⇔3端子間の導通を点検する。
      2. 基準
        冷媒圧力により図のようになる


  6. コンプレッサASSY(プーリツキ)
    1. コンプレッサASSYロック点検
      1. コンプレッサASSYを車両に取り付ける。
      2. コンプレッサASSYの図の位置にマークを付ける。
      3. エンジンを始動させて、コンプレッサASSYのハブがプーリーと共に回転していることを確認する。

    2. コンプレッサASSY抵抗値点検
      1. コンプレッサASSYのコネクターを切り離す。
      2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター端子間の抵抗値を測定する。
      3. SST
        09082-00030
        09083-00150

        基準値
        10.6±0.5Ω


    3. コンプレッサASSY作動点検
      1. サイトグラスの状態、マニホールドゲージの指針の状態より冷媒量、A/Cサイクルの詰まり等に異常が確認できない場合、コネクター1端子にバッテリーのプラスを、2端子にバッテリーのマイナスを接続しブロワスイッチLO状態で冷風が出ることを確認する。