ラックカバーチューブが歯面およびポートを覆う状態でラック先端より約30mm長くなるように切断する。
- ■ 注 意 ■
- ラックカバーチューブはオイルシールの保護に使用するため、チューブの表面の損傷はオイル漏れの原因となる。このため、収縮前のチューブ表面にバリ、亀裂など損傷のないことを確認する。
新聞紙程度の厚さの紙をステアリングラックの歯面を覆う幅でラックカバーチューブと同等の長さに切断する。
- □ 参 考 □
- 収縮時、チューブにラックの歯形が残るのを防止するため紙を使用する。

ステアリングラックの歯の谷部にシャシーグリーススペシャルを充てんする。

ステアリングラック歯面を覆うように紙をセットする。
ラックカバーチューブを図のような折り目方向でポートを覆う位置まで挿入する。
歯の背面側を利用して、図のようにステアリングラックをドライヤーの吹き出し口に斜めに当てて、ラックカバーチューブ内のエアをB側へ押し出すようにドライヤーを移動させてA部からB部までラックカバーチューブを収縮させる。
- ■ 注 意 ■
- 歯面側を利用するとチューブに歯形が残り、チューブがはずれにくくなるため背面側を利用する。
- □ 参 考 □
- チューブの折り目を片側ずつ収縮させるため、ドライヤーは吹き出し口の絞られたものが作業しやすい。

ラックカバーチューブのみ180°回転させる。

歯の背面を利用して、ラックカバーチューブを収縮させる。
紙を抜き取る。
- □ 参 考 □
- 紙が破れた場合は、ラックカバーチューブを抜き取り、紙をはずす。なお、チューブ取り付け時はポートを覆う位置まで確実に挿入する。
ステアリングラックを回しながら先端C部のみを十分暖めて、素早くラックカバーチューブをねじりながらラックエンドのねじ穴に押し込む。
- ■ 注 意 ■
- 歯面部を加熱するとチューブ歯形が残りはずれにくくなるため、先端C部のみを加熱する。

先端に突起、エッジのないことを確認する。
- □ 参 考 □
- 先端に突起、エッジのある場合は、再度先端部を暖めてボールペンなどを利用して、ねじ穴に押し込む。
ラックカバーチューブ表面に傷などないことを確認する。
ステアリングラックのラックカバーチューブおよびピストンリングにパワーステアリングフルードを塗布する。
ステアリングラックをラックハウジングに付け、ラックカバーチューブを取りはずす。
- ■ 注 意 ■
- ピストンリングを傷つけない。
- ラックカバーチューブは再使用不可。
- ラックカバーチューブ取りはずし後は、ラックオーバーストロークにより歯面およびポートでオイルシールを損傷するおそれがあるため、コントロールバルブを取り付けるまで必要以上ステアリングラックを動かさない。