DTC C1203/53 エンジンECU通信線異常

準備品一覧

機能説明

スキッドコントロールコンピュータ(アクチュエータに内蔵)はトラクションコントロール通信信号をエンジンコントロールコンピユータに出力し、エンジンコントロールコンピユータからエンジン作動信号を入力している。

DTC No.
DTC検出条件
DTC出力関連項目
C1203/53
  • IG1端子電圧9.5V以上でエンジンコントロ-ルコンピユータへの送信不能が5秒以上継続
  • IG1端子電圧9.5V以上かつエンジン回転数500r/min以上でエンジンコントロールコンピユータからの信号受信不能が5秒以上継続
  • コンピユータ間の通信異常が5秒以内に1回以上発生が10回連続して発生
  • エンジンコントロールコンピュータから送られるエンジン、駆動系、仕向地バリエーションがスキッドコントロールコンピュータと合っていない
  • ワイヤハーネスの断線またはショート
  • エンジンコントロールコンピュータASSY GND不良
  • コネクターの接圧不良、端子の変形、腐蝕
  • エンジンコントロールコンピユータASSY
  • ブレーキアクチュエータASSY

回路図

点検手順

手順1
ワイヤハーネス点検

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IG OFFで、エンジンコントロールコンピュータASSYのコネクターBを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンコントロールコンピュータASSYのA7(E1)、B28(E2)端子とボデーアースの導通を点検する。


  3. 基 準
    導通あり
  4. IG OFFで、エンジンコントロールコンピュータASSYのコネクターAおよびBを接続する。

  5. エンジンを始動し、SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用してエンジンコントロールコンピュータASSYのA7(E1)、B28(E2)端子とボデーアースの導通を点検する。


  6. 基 準
    導通あり
    □ 参 考 □
    異常がある場合はアースポイントのボルトのゆるみを点検する。

      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順2
ワイヤハーネス点検

SST
09991-60101
09991-60300
  1. ブレーキアクチュエータASSYおよびエンジンコントロールコンピユータASSYのコネクターを切り離す。

  2. コネクターのケースおよび端子に変形、腐蝕がないことを点検する。


  3. 基 準
    変形および腐蝕がない
  4. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ブレーキアクチュエータASSY⇔エンジンコントロールコンピユータASSYの端子間ワイヤハーネスの導通およびボデーアースとの絶縁を点検する。


  5. 基 準
    測定端子[アクチュエータ⇔E/G ECU]
    基 準
    9(ENG+)⇔D24(ENG+)
    23(ENG-)⇔D30(ENG-)
    8(TRC+)⇔D25(VSC+)
    22(TRC-)⇔D31(VSC-)
    導通あり
  6. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ブレーキアクチュエータASSYおよびエンジンコントロールコンピユータASSYの各端子とボデーアースとの絶縁を点検する。


  7. 基 準
    点検端子[ブレーキアクチュエータ]
    点検端子[エンジンコントロールコンピュータ]
    基 準
    9(ENG+),23(ENG-),8(TRC+),22(TRC-)⇔ボデーアース
    D24(ENG+),D30(ENG-),D25(VSC+),D31(VSC-)⇔ボデーアース
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順3
エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検
  1. オシロスコープを使用して、エンジンコントロールコンピュータのD24(ENG+)⇔GND、D25(VSC+)⇔GND端子間の波形を点検する。

  2. オシロスコープを使用して、エンジンコントロールコンピュータのD30(ENG-)⇔GND、D31(VSC-)⇔GND端子間の波形を点検する。

    1. オシロスコープ波形(ENG+、VSC+)


    2. 基 準
      図のようになる
      □ 参 考 □
      • 測定端子 ENG+⇔GND、VSC+⇔GND
      • 計器セット 1V/DIV、500μs/DIV
      • 測定条件 暖機後、アイドル回転時

    3. オシロスコープ波形(ENG-、VSC-)


    4. 基 準
      図のようになる
      □ 参 考 □
      • 測定端子 ENG-⇔GND、VSC-⇔GND
      • 計器セット 1V/DIV、500μs/DIV
      • 測定条件 暖機後、アイドル回転時


      基 準
      どちらの波形とも正常
      VSC+またはVSCーの波形が異常
      ENG+またはENGーの波形が異常
      B
      C
      A
      正常復帰(コネクター端子の接触不良などによりダイアグノーシスコードを記憶したが正常復帰したと考えられる。コネクター端子の点検、修理は01-30 参照)

手順4
エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検
  1. IG OFFでエンジンコントロールコンピュータのコネクターEを切り離す。

  2. オシロスコープを使用して、エンジンコントロールコンピュータのD25(VSC+)⇔GND端子間の波形を点検する。

  3. オシロスコープを使用して、エンジンコントロールコンピュータのD31(VSC-)⇔GND端子間の波形を点検する。

    1. オシロスコープ波形(VSC+)

    2. □ 参 考 □
      • 測定端子 VSC+⇔GND
      • 計器セット 1V/DIV、500μs/DIV
      • 測定条件 暖機後、アイドル回転時

    3. オシロスコープ波形(VSC-)

    4. □ 参 考 □
      • 測定端子 VSC-⇔GND
      • 計器セット 1V/DIV、500μs/DIV
      • 測定条件 暖機後、アイドル回転時


      基 準
      0ー5Vの電圧波形で通信が成立している
      NG
      ブレ-キアクチユエ-タASSY交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ交換

手順5
ブレ-キアクチユエ-タASSY点検
  1. IG OFFでブレーキアクチュエータのコネクターを切り離す

  2. オシロスコープを使用して、ブレーキアクチュエータワイヤの9(ENG+)⇔GND端子間の波形を点検する。

  3. オシロスコープを使用して、ブレーキアクチュエータワイヤの23(ENG-)⇔GND端子間の波形を点検する。

    1. オシロスコープ波形(ENG+)

    2. □ 参 考 □
      • 測定端子 ENG+⇔GND
      • 計器セット 1V/DIV、500μs/DIV
      • 測定条件 暖機後、アイドル回転時

    3. オシロスコープ波形(ENG-)

    4. □ 参 考 □
      • 測定端子 ENG-⇔GND
      • 計器セット 1V/DIV、500μs/DIV
      • 測定条件 暖機後、アイドル回転時


      基 準
      0ー5Vの電圧波形で通信が成立している
      NG
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ交換
      OK
      ブレ-キアクチユエ-タASSY交換