DTC P0110/24 吸気温センサ系統

準備品一覧

回路説明

インレットエアテンパラチャセンサは、インテークエアフロメータ内に設けてあり、吸入空気温度を感知する。インレットエアテンパラチャセンサ内に組み込まれているサーミスタは、吸入空気温の変化に伴い抵抗値が変化する。吸入空気温度が低ければ低いほどサーミスタの抵抗値は大きくなり、逆に高ければ高いほど抵抗値は小さくなる。インレットエアテンパラチャセンサは、エンジンコントロールコンピュータと接続されており、エンジンコントロールコンピュータのTHA端子から抵抗Rを経由して5Vの電源電圧がインレットエアテンパラチャセンサに供給される。つまり、抵抗Rとインレットエアテンパラチャセンサは直列で接続されているので、抵抗値は吸入空気温の変化に伴い変化し、THAターミナルの電位もまた変化する。この信号を基にエンジンコントロールコンピュータは冷間時に燃料噴射量を増やし、ドライバビリティを向上させる。

DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P0110/24
1.イグニッションスイッチ ON
2.インレットエアテンパラチャセンサ回路の断線または短絡
3.0.5秒以上
4.1トリップ
  • ワイヤハーネスまたはコネクタ
  • インテークエアフロメータS/A
  • エンジンコントロールコンピュータ

回路図

診断手順

□ 参 考 □
  • DTC P0110/24(吸気温センサ系統)、P0115/22(水温センサ系統)、P0120/41(スロットルセンサ系統)、P0550/75(P/S圧力センサ系統)、バッテリ温センサ系統(DTC P0516、P0517)、バッテリ電流センサ系統(DTC P1550,P1551、P1552)が連続して出力されるなら、E1、E2等(アース系統)が断線している可能性がある。
  • S2000を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

手順1
S2000データ読み取り(吸気空気温度)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. イグニッションスイッチをONにして、エンジン停止状態でS2000に表示される吸入空気温度を読み取る。

  2. 測定結果:

    A
    B
    C
    -40°C
    140°C
    雰囲気温と同等
      B
      C
      常時発生しない問題の点検(要領は05-4 参照)
      A
      次の手順へ

手順2
S2000データ読み取り(ワイヤハーネス断線点検)

SST
09991-60101
09991-60300
09843-18040
  1. インテークエアフロメータのコネクタを切り離す。

  2. ダイアグノーシスチェックワイヤNo.2を使用して、インテークエアフロメータの車両側コネクタ4(THA)端子⇔5(E2)端子間を短絡する。

  3. イグニッションスイッチをONにする。

  4. S2000に表示された吸入空気温度を読み取る。


  5. 表示温度
    140°C以上
      OK
      インテ-クエアフロメ-タS/A交換
      NG
      次の手順へ

手順3
S2000データ読み取り(エンジンコントロールコンピユータ内部断線点検)

SST
09991-60101
09991-60300
09083-00150
  1. トヨタエレクトリカルテスターを使用して、エンジンコントロールコンピュータのコネクタA20(THA)端子⇔A28(E2)端子間を短絡する。(端子配列は05-16 参照)

  2. S2000に表示された吸入空気温度を読み取る。


  3. 表示温度
    140°C以上
      NG
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
      OK
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換

手順4
S2000データ読み取り(ワイヤハーネス短絡点検)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. インテークエアフロメータのコネクタを切り離す。

  2. イグニッションスイッチをONにする。

  3. S2000に表示された吸入空気温度を読み取る。


  4. 表示温度
    -40°C
      OK
      インテ-クエアフロメ-タS/A交換
      NG
      次の手順へ

手順5
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(エンジンコントロールコンピユータ-インテークエアフロメータS/A)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタAおよびインテークエアフロメータのコネクタを切り離す。

  2. トヨタエレクトリカルテスターを使用して、エンジンコントロールコンピュータの車両側コネクタA20(THA)⇔インテークエアフロメータの車両側コネクタ4(THA)端子間の短絡を点検する。(端子配列は05-16 参照)


  3. 基準
    アース系統と短絡がないこと
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換