ブレーキフルード エア抜き

    準備品一覧

    □ 参 考 □
    • ブレーキシステムの脱着作業を行った場合、またはブレーキライン内にエア混入の疑いがある場合、システムのエア抜きを行う。
    • 塗装面にブレーキフルードを付着させない。付着した場合、直ちに洗い落とす。

  1. ブレーキシステムエア抜き(VSCなし)
    1. ブレーキフルード補充
      1. ブレーキフルードの缶をリザーバの上に逆さにして立てる。
      2. ■ 注 意 ■
        缶の中に十分な量のブレーキフルードが入っていることを確認する。


    2. マスタシリンダエア抜き
    3. □ 参 考 □
      マスタシリンダの脱着を行った場合、またはリザーバが空になった場合、マスタシリンダのエア抜きを行う。

      1. ユニオンナットレンチ10を使用して、ブレーキチューブ2本をブレーキマスタシリンダASSYから切り離す。
      2. ゆっくりとブレーキペダルを踏み込み、その状態を保持する。

      3. 指でチューブ穴をふさぎ、ブレーキペダルを放す。

      4. 指を放してゆっくりとブレーキペダルを踏み込んで保持し、再びチューブ穴をふさいでブレーキペダルを放し、これを3、4回繰り返す。
      5. ユニオンナットレンチ10を使用して、ブレーキチューブ2本をブレーキマスタシリンダASSYに接続する。
      6. 基準値
        T=15N・m{155kgf・cm}(規定締め付けトルク)T'=14N・m{143kgf・cm}(ユニオンナットレンチおよびトルクレンチ230F使用時の読み)

    4. ブレーキ系統エア抜き
      1. ビニールチューブをブリーダプラグに接続する。
      2. ブレーキペダルを数回踏み込んで、ブレーキペダルを踏んだままブリーダプラグをゆるめる。
      3. ブレーキフルードが出てこなくなった時点で、ブリーダプラグを締め付け、ブレーキペダルをはなす。
      4. ブレーキフルード中のエアの混入がなくなるまで繰り返す。
      5. 基準値
        T=8.0N・m{82kgf・cm}(ブリーダプラグ)

      6. 同様にして、各ホイールのブレーキラインからエアを抜く。
    5. ブレーキフルード量点検
      1. ブレーキフルード量を確認し、必要であればリザーバのMAXの位置までブレーキフルードを補充する。
  2. ブレーキシステムエア抜き(VSCあり)
    1. ブレーキフルード補充
      1. ブレーキフルードの缶をリザーバの上に逆さにして立てる。
      2. ■ 注 意 ■
        缶の中に十分な量のブレーキフルードが入っていることを確認する。

    2. ブレーキ系エア抜き
      1. ブレーキペダルのペダリングによる通常のブレーキ系統のエア抜きを行う。
      2. ■ 注 意 ■
        • エア抜きはすべて4輪に対して、各車輪毎にエアが完全に抜けるまで繰り返し行う。
        • エア抜き実施中のブレーキフルードの追加は、リザーバのMIN-MAXラインの間を保つ。
        • リザーバキャップをはずしたままブレーキペダルを操作すると、ブレーキフルードがあふれる可能性があるため、ブレーキフルード補充時にペダルを操作しないようにするか、フルード缶をリザーバ注入口にたてておく。

    3. アクチュエータ内のエア抜き
    4. ■ 注 意 ■
      • 通常のブレーキ系統エア抜きを実施後,適切なブレーキペダル高さまたは感触が得られず、エアが混入している恐れがある場合、以下のエア抜きを実施する。
      • SSTを使用せずにエア抜きを行うと障害や事故につながることがあるため、必ずSSTを使用してエア抜きを行うこと。

      1. イグニッションスイッチをOFFにして、ブレーキペダルを20回以上踏み込む。
      2. イグニッションスイッチをOFFのまま、DLC3にSSTを接続する。
      3. SST
        09991-60101
        09991-60300

      4. イグニッションスイッチをONにする。
      5. ■ 注 意 ■
        エンジンは始動しない。

      6. SSTの電源スイッチをONにして、メニュー(ABS・VSC)→エア抜き→VSCアクチュエータを選択し実行する。
    5. アクチュエータ内吸入系エア抜き
    6. ■ 注 意 ■
      • アクチュエータ内吸入系のエア抜きは、車両右側の2輪(前輪および後輪)で行う。

      1. SSTのメニュー画面で、吸入系エア抜きを選択し、実行する。
      2. 右前輪のブリーダプラグをゆるめる。
      3. SSTの実行キーを押すことにより、アクチュエータを作動させる。
      4. □ 参 考 □
        • アクチュエータ保護のため、4秒で自動的に停止する。
        • ブレーキペダルは解放しておく。

      5. SSTの画面で作動停止を確認する。
      6. ブリーダプラグをゆるめてからアクチュエータの作動・作動停止までの手順を、エアが完全に抜けるまで繰り返し行う。
      7. ブリーダプラグを締め付ける。
      8. 基準値
        T=8.0N・m{82kgf・cm}

      9. SSTの戻りキーを押す。
      10. 右後輪に対して、右前輪と同様の手順で作業を行う。
    7. アクチュエータ内減圧系エア抜き
    8. ■ 注 意 ■
      アクチュエータ内減圧系のエア抜きは、すべての4輪に対して、各車輪毎に行う。

      1. SSTのメニュー画面で減圧系エア抜きを選択し、実行する。
      2. 右前輪のブリーダプラグをゆるめる。
      3. SSTの実行キーの入力によりアクチュエータを作動させ、同時にブレーキペダルを奥まで踏み込み保持する。
      4. ■ 注 意 ■
        • この時ブレーキペダルの踏力は重たいが、ブリーダプラグからブレーキフルードが出てくるように踏み込む。
        • ブレーキペダルはふみこんだまま保持し、ペダリングはしない。

        □ 参 考 □
        ソレノイド保護のため、4秒で自動的にアクチュエータを作動停止する。また、連続して作動させる場合、20秒以上の間隔をあける。

      5. ブリーダプラグを締め付けて、ブレーキペダルを放す。
      6. アクチュエータ内減圧系エア抜きのブリーダプラグゆるめる手順からブリーダプラグを締め付けてブレーキペダルを放す手順までを、エアが完全に抜けるまで繰り返し行う。
      7. ブリーダプラグを締め付ける。
      8. 基準値
        T=8.0N・m{82kgf・cm}

      9. SSTの戻りキーを押す。
      10. 他の3輪に対して、右前輪と同様の手順で作業を行う。
    9. 再度、ブレーキペダルのペダリングによる通常のブレーキ系統エア抜きを行う。
    10. ■ 注 意 ■
      エア抜きはすべての4輪に対して、各車輪毎にエアが完全に抜けるまで繰り返し行う。

    11. ブレーキフルード量点検
      1. ブレーキフルードの量を確認し、必要であればリザーバのMAXの位置までブレーキフルードを補充する。