DTC P0710/38 油温センサ系統

準備品一覧

機能説明

油温センサをバルブボデー内に取り付け、トランスミッション油圧制御回路内の油温を検出し、エンジンコントロールコンピュータへ油温に応じた信号を入力している。油温センサに異常が発生した場合は、フェイルセーフ機能として4速およびロックアップ制御を中止する。

DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件
2.異常状態
3.異常期間
点検部位
P0710/38
1.なし
2.油温センサ回路の短絡またはエンジン始動後15分以上経過後に断線
3.0.5秒以上
  • ワイヤハーネスおよびコネクター(油温センサ系統)
  • トランスミッションワイヤ(油温センサ)
  • エンジンコントロールコンピュータ

回路図

点検手順

□ 参 考 □
  • DTC P0110/24(吸気温センサ系統)、P0115/22(水温センサ系統)、P0120/41(スロットルセンサ系統)が同時に出力されるなら、E1、E2等(アース系統)が断線している可能性がある。
  • S2000を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

手順1
トランスミツシヨンワイヤ単体点検(油温センサ)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. トランスミッションワイヤのコネクターを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を点検する。


  3. 基準値
    端子番号(端子記号)
    油温[°C]
    抵抗値[kΩ]
    1(OT)⇔6(E2)
    10
    6.4
    1(OT)⇔6(E2)
    110
    0.2
  4. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子の絶縁を点検する。


  5. 基準値
    端子番号(端子記号)
    抵抗値
    1(OT)⇔ボデーアース
    1MΩ以上
      NG
      トランスミツシヨンワイヤ修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順2
S2000-ECUデータ読み取り(AT油温)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. トランスミッションワイヤのコネクターを接続する。

  2. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、「ECUデータモニター」画面を表示させコンピュータデータを点検する。

  3. [システム選択画面:TCCS→ECUデータモニター]

    項目名
    [記号]
    項目解説
    点検条件
    参考値
    異常時の点検項目
    AT油温
    [THO]
    ATF温度を表す
    表示範囲:-40-215°C
    IG ON
    -40°C
    (センサ断線)
    OIL電圧
    AT油温
    [THO]
    ATF温度を表す
    表示範囲:-40-215°C
    IG ON
    150°C
    (センサ短絡)
    OIL電圧
    □ 参 考 □

    測定結果

    油温
    手順
    ー40°C
    手順Aへ
    150°C
    手順Bへ

      B
      A
      次の手順へ

手順3
S2000-ECUデータ読み取り(油温センサ断線点検)

SST
09843-18040
09991-60101
09991-60300
  1. トランスミッションワイヤのコネクターを切り離す。

  2. SSTを使用して、ワイヤハーネス側コネクターの1(OT)⇔6(E2)間を短絡する。

  3. イグニッションスイッチをONにする。

  4. SSTを使用して、「ECUデータモニター」画面に表示される油温を点検する。


  5. 表示温度
    150°C
      OK
      常時発生しない問題の点検(要領は05-304 参照)
      NG
      次の手順へ

手順4
S2000-ECUデータ読み取り(エンジンコントロールコンピュータ内部断線点検)

SST
09843-18040
09991-60101
09991-60300
  1. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピュータのA30(OIL)端子⇔A28(E2)端子間を短絡する。(端子配列は05-315 参照)

  2. □ 参 考 □
    点検前にエンジンコントロールコンピュータコネクターの目視点検および接合状態点検を行う。

  3. イグニッションスイッチをONにする。

  4. SSTを使用して、「ECUデータモニター」画面に表示される油温を点検する。


  5. 表示温度
    150°C
      NG
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
      OK
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換

手順5
ワイヤハーネスまたはコネクター点検(トランスミッションワイヤ-エンジンコントロールコンピュータ)(点検要領および注意事項は01-30 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. イグニッションスイッチをOFFにする。

  2. エンジンコントロールコンピュータのコネクターAおよびトランスミッションワイヤのコネクターを切り離し、SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ワイヤハーネスの絶縁を点検する。(端子配列は05-315 参照)


  3. 基準値
    端子番号(端子記号)
    抵抗値
    A30(OIL)⇔ボデーアース
    1MΩ以上
    A30(OIL)⇔A28(E2)
    1MΩ以上
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換