エンジンASSY(1NZ-FE) 点検

    準備品一覧

  1. 冷却液(トヨタ純正スーパーLLC)点検(要領は16-6 参照)
  2. エンジンオイル点検(要領は17-1 参照)
  3. バッテリ点検
    1. バッテリ比重点検
    2. 基準
      1.25-1.29(液温20°C)

  4. エアクリ-ナフイルタエレメント点検
  5. スパ-クプラグ点検(要領は18-2 参照)
  6. Vリブドベルト点検
    1. ファン & オルタネータVベルト張力およびたわみ量点検
    2. たわみ量
      (押力 98N{10kgf})
      新品取り付け時[mm]
      点検時[mm]
      7-8.5
      11-13
      張力
      新品取り付け時[N{kgf}]
      点検時[N{kgf}]
      539-637{55-65}
      245-392{25-40}

      ■ 注 意 ■
      • ベルトのたわみ量は、定められたプーリ間で測定する。
      • 新品のベルトに交換するときには、「新品取り付け時」の基準値の中央値に調整する。
      • 5分以上使用したベルトの点検は、「点検時」の基準値で確認する。
      • 5分以上使用したベルトの再組み付け時は、「点検時」の基準値の中央値に調整する。


    3. ベーンポンプVベルト(パワステベルト)張力およびたわみ量点検
    4. たわみ量
      (押力 98N{10kgf})
      新品取り付け時[mm]
      点検時[mm]
      8-10
      11-13
      張力
      新品取り付け時[N{kgf}]
      点検時[N{kgf}]
      441-539{45-55}
      245-343{25-35}

      ■ 注 意 ■
      • ベルトのたわみ量は、定められたプーリ間で測定する。
      • 新品のベルトに交換するときには、「新品取り付け時」の基準値の中央値に調整する。
      • 5分以上使用したベルトの点検は、「点検時」の基準値で確認する。
      • 5分以上使用したベルトの再組み付け時は、「点検時」の基準値の中央値に調整する。


  7. 点火時期点検
    1. S2000による点検
      1. エンジンを暖機する。
      2. DLC3にS2000を接続する。
      3. SST
        09991-60101
        09991-60300

      4. 画面表示に従って操作し、「ECUデータモニター」画面を表示させる。
      5. 点火時期が基準値内であることを確認する。
      6. 基準値
        0-14°CA BTDC(アイドル回転時)

      7. エンジン回転を上げたとき、点火時期がすみやかに進角することを確認する。
      8. 「アクティブテスト」画面を表示させ、点火時期#1を選択後、TC端子ON状態で測定する。
      9. 基準値
        8-12°CA BTDC(アイドル回転時)

        ■ 注 意 ■
        • 全てのアクセサリスイッチおよびA/CをOFFにする。
        • 電動ファンOFFのとき点検を行う。
        • 点火時期を点検するときは、シフト位置をNレンジにする。

        □ 参 考 □
        エンジン回転数を1000-1300r/minに5秒間保ちアイドル回転になることを点検する。

    2. 一般計器による点検
      1. エンジンを暖機する。
      2. シリンダヘッドカバーNo.2を取りはずす。
      3. 図の位置のワイヤーハーネスを引きだし、タイミングライトのクリップをワイヤハーネスに接続する。
      4. ■ 注 意 ■
        • 一次信号を検出できるタイミングライトを使用する。
        • 点検後、ワイヤハーネスを確実にテーピングする。


      5. ダイアグノーシスチェックワイヤNo.2を使用して、DLC3の13(TC)⇔4(CG)端子間を短絡する。
      6. SST
        09843-18040

        ■ 注 意 ■
        • 短絡位置を間違えると故障の原因になるため絶対に間違えない。
        • 全てのアクセサリスイッチおよびA/CをOFFにする。
        • 電動ファンOFFのとき点検を行う。


      7. 点火時期が基準値内であることを確認する。
      8. 基準値
        8-12° BTDC(アイドル回転時)

      9. DLC3の13(TC)⇔4(CG)端子間を開放する。
      10. 点火時期が基準値内であることを確認する。
      11. 基準値
        0-14° BTDC(アイドル回転時)

      12. エンジン回転数を上げたとき、点火時期がすみやかに進角することを確認する。
  8. エンジンアイドル回転点検
    1. S2000による点検
      1. エンジンを暖機する。
      2. DLC3にS2000を接続する。
      3. SST
        09991-60101
        09991-60300

      4. 画面指示に従って操作を行い、「点火時期点検」画面を表示させ、アイドル回転数を測定する。
      5. 基準値
        650-750r/min(P、Nレンジ時)

        ■ 注 意 ■
        • 全てのアクセサリスイッチおよびA/CをOFFにする。
        • 電動ファンOFFのとき点検を行う。

    2. 一次電流検出タイプの回転計による点検
      1. DLC3の9(TAC)端子にタコパルスピックワイヤNo.2を取り付け、回転計を接続しアイドル回転数を測定する。
      2. SST
        09843-18030

        基準値
        650-750r/min(P、Nレンジ時)

        ■ 注 意 ■
        • 全てのアクセサリスイッチおよびA/CをOFFにする
        • 電動ファンOFFのとき点検を行う。


  9. コンプレッション点検
    1. エンジンを暖機する。
    2. シリンダヘッドカバーNo.2を取りはずす。
    3. イグニションコイルを取りはずす。
    4. スパークプラグを取りはずす。
    5. コンプレッションを点検する。
      1. プラグホールにコンプレッションゲージを取り付ける。
      2. スロットルを全開にする。
      3. エンジンをクランキングしコンプレッションを測定する。
      4. 基準値
        1471kPa{15.0kgf/cm2}
        限度
        1079kPa{11.0kgf/cm2}
        気筒差
        98kPa{1.0kgf/cm2}

        ■ 注 意 ■
        • 250r/min以上のエンジン回転数になるように満充電のバッテリを使用する。
        • 他のシリンダも同様に点検する。
        • コンプレッションの測定は短時間で行う。

      5. 圧縮圧力が低い場合は、シリンダ内にエンジンオイルを少量注ぎ、再度コンプレッションを測定する。
      6. □ 参 考 □
        • コンプレッションが上昇した場合は、ピストンリングの摩耗などの可能性がある。
        • コンプレッションに変化がない場合は、バルブ関係の不良の可能性がある。


  10. CO,HC濃度点検
    1. エンジンを始動する。
    2. 2500r/minで180秒間レーシングする。
    3. アイドル回転時にテスタプローブを40cm以上テールパイプに挿入する。
    4. CO、HC濃度の点検を行う。
    5. 基準値
      CO濃度 1.0%以下
      HC濃度 300ppm以下

    6. CO、HCが基準値外の場合は、下に示した手順で行う。
      1. オキシジエンセンサ点検
      2. 下の表を参考にトラブルシューティングを行う。
      3. CO
        HC
        不具合
        推定原因
        正常
        高い
        ラフアイドル
        1.イグニッション不良
        • タイミング不良
        • プラグギャップ不良
        2.バルブクリアランス不良
        3.吸排気ガスもれ
        4.シリンダ圧縮もれ
        低い
        高い
        ラフアイドル(HC不安定)
        1.負圧もれ
        • PCVホース
        • インテークマニホルド
        • スロットルボデー
        • アイドルスピードコントロールバルブ
        • ブレーキブースタライン
        2.混合気希薄による失火
        高い
        高い
        ラフアイドル(黒煙)
        1.エアエレメントつまり
        2.PCVバルブつまり
        3.EFIシステム不良
        • プレッシャレギュレータ不良
        • 水温センサ不良
        • エアフロメータ不良
        • ECU不良
        • インジェクタ不良
        • スロットルポジションセンサ不良