ステアリング装置

    ハンドルの操作具合

    1. 遊び
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      機器で測定することにより点検する。(例)遊び、ガタなどの点検

      1. 直進状態でハンドル(ステアリング)を軽く回しタイヤが動き始めるまでのハンドル動き量(遊び)をハンドル外周でスケールなどで測定し規定の範囲内にあることを点検する。

      2. ■ 注 意 ■
        パワーステアリングの場合、エンジン停止状態でギヤボックスのトーションバーのねじれが大きくなりハンドル遊び量が大きくなるため、必ずアイドル回転状態で点検すること。

    3. 緩み、がた
    4. □ 参 考 □
      作業方法

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      機器で測定することにより点検する。(例)遊び、ガタなどの点検

      1. ハンドルを軸方向及び上下左右方向に動かしてガタがないことを点検する。


      2. ■ 注 意 ■
        ガタの現れる原因
        ステアリングホイールの取り付けの緩み
        各部のガタ(メーンシャフトとインタミディエイトシャフトとのかん合部など)
        各取り付け部の緩み(ステアリングコラムの取り付け部など)

    5. 操作具合
    6. □ 参 考 □
      作業方法

      走行して点検作業を行う。
      点検方法

      触れたり、作動させたり、揺らしたりして点検する。(例)作動、機能、ガタなどの点検

      1. 走行して、以下のように操作具合に異常がないかを点検する。
      2. 一定車速で走行時、ハンドルが連続的に振れないこと。
        平坦な路面を直進走行中、左右にハンドルが流れないこと。
        ハンドル操作の重さが正常で操作範囲全般にわたって引っ掛かりや著しい操作力変化がないこと。
        旋回から直進へのハンドルの戻りが正常で引っ掛かりや戻り不良がないこと。
        ハンドルの直進位置が正常であること。

        ■ 注 意 ■
        4WSは、リヤアクチュエーターの作動具合についても点検すること。
        ハンドル操作具合の点検は、ステアリング系に異常がないかを総合的に判断しているため、異常がある場合は関連部位についての点検、整備が必要となります。
        ハンドルの振れ
        ホイールバランス不良、タイヤ偏摩耗、ステアリングリンケージのガタ、サスペンションのガタ、ギヤボックス取り付けの緩みなど
        ハンドル流れ
        タイヤ空気圧の不揃い、タイヤ摩耗状態の不揃い、ホイールアライメント不良(サスペンションのガタ)、ギヤボックス取り付けの緩みなど
        ハンドル重い
        タイヤ空気圧不足、タイヤ摩耗、ホイールアライメント不良(サスペンションのガタ)、ステアリングリンケージの摺動不良、パワーステアリング不良など
        ハンドル戻り悪い
        タイヤ空気圧不足、ホイールアライメント不良(サスペンションのガタ)、ステアリングギヤ不良、ステアリングリンケージ不良など

    ステアリングギヤボックスのオイル漏れ(パワーステアリングギヤボックスは除く)

      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検
      1. ギヤボックス各部からオイル漏れがないことを点検する。


    ステアリングギヤボックスの取付けの緩み

    1. 緩み
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      工具により締め付け方向に回し、回らないかで緩みを点検する。(例)緩みの点検

      1. ギヤボックスとボデー及びフレームとの取り付けボルト、ナットに緩みがないかを点検する。


      2. ■ 注 意 ■
        ギヤボックスの取り付けボルト、ナットに工具が掛からないものは車両を接地状態にして、応援者にハンドルを左右交互に反復操作してもらい、ギヤボックスがガタつかないかを点検する。ただし、R&P式のものにあってはブラケットのゴムの変形分だけ動くことがあるので、緩みなどと間違えないように注意する必要がある。

        ギヤボックスの取り付け部に緩みがあった場合は、ステアリング系に大きな衝撃を受けた可能性があるため関連部品の点検、整備が必要となります。
        主な点検部位
        タイヤ、ホイールの損傷有無
        ステアリングリンケージ、ギヤボックス変形等の損傷有無
        サスペンションアーム変形等の損傷有無
        ホイールアライメント

    ステアリングのロッド、アーム類の緩み、がた、損傷

    1. 緩み
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      工具により締め付け方向に回し、回らないかで緩みを点検する。(例)緩みの点検

      1. ロッド、アーム類の取り付けボルト、ナットに緩みがないかを点検する。

    3. がた
    4. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      触れたり、作動させたり、揺らしたりして点検する。(例)作動、機能、ガタなどの点検

      発生音を聞くことにより点検する。(例)異音、作動などの点検

      1. ロッド、アーム類を手で揺すり、ガタがないかを点検する。

    5. 損傷
    6. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検

      1. ロッド、アーム類に変形、亀裂などの損傷がないかを点検する。また、コッターピンの欠損がないかを点検する。

    ロッド、アーム類のボールジョイントのダストブーツの亀裂、損傷

    1. 亀裂、損傷
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検

      1. ステアリングリンケージやサスペンションアームのボールジョイントのダストブーツに亀裂、破れなどの損傷がないかを点検する。また、R&P式のギヤボックスの場合はラックブーツに亀裂、破れなどの損傷がないかを点検する。



      2. ■ 注 意 ■
        ラックブーツに亀裂、破れなどの損傷がある場合はラックブーツを交換するだけでなく、ラックシャフトなどに錆、泥や砂の侵入、グリース切れがないかを点検する。

    ステアリングナックルの連結部のがた

    1. がた
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      触れたり、作動させたり、揺らしたりして点検する。(例)作動、機能、ガタなどの点検

      1. 車両をリフトアップした状態でタイヤの上下に手をかけて上下方向や内外に力強く押し引きし、手にガタを感じないかを点検する。

    ダブルウィッシュボーンロワートーションバータイプ、ロワーコイルスプリングタイプ

    1. がた
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      触れたり、作動させたり、揺らしたりして点検する。(例)作動、機能、ガタなどの点検

      1. ジャッキなどでロワーアーム部を押し上げてタイヤを浮かせ、タイヤの上下に手をかけて上下方向や内外に力強く押し引きし、手にガタを感じないかを点検する。

      2. ■ 注 意 ■
        ロワーアーム部を押し上げる理由は、ロワーボールジョイントにガタがあってもスプリング力によって常に引っ張り方向の力がボールジョイントにかかっているため、タイヤをゆすってもガタが手に感じられない。


        ガタを感じた場合、ブレーキペダルを踏んだ状態で再度、点検する。
        ガタがなくなる
        ホイールベアリングのガタ
        ガタがある
        ボールジョイント、キングピンまたはサスペンションのガタ

    ホイールアライメント

    1. ホイールアライメント
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      機器で測定することにより点検する。(例)遊び、ガタなどの点検

      1. キャンバー・キャスター・キングピンアングルゲージ、トーインゲージなどを用いてキャンバー、キャスター、トーイン、キングピン傾斜角度を測定し規定の範囲内にあることを点検する。ただし、タイヤの異常摩耗、ハンドルの振れ等の異常がない場合は、サイドスリップテスターにより点検してもよい。



    パワーステアリングベルトの緩み、損傷

    1. 緩み
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      機器で測定することにより点検する。(例)遊び、ガタなどの点検

      1. 定められたプーリー間のベルト中央を98N{10kgf}の力で押したときのたわみ量をスケールなどで測定し規定の範囲内にあることを点検する。または、ベルトテンションゲージ(張力計)でベルトの張力を測定し規定の範囲内にあることを点検する。

      2. ■ 注 意 ■
        たわみ量で点検する場合は修理書の指示された箇所で点検すること。

    3. 損傷
    4. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検

      1. ベルト全周にわたって内側、側面に著しい摩耗、亀裂、はく離がないかを点検する。

      2. ■ 注 意 ■
        ベルト全周にわたって目視できない場合、クランクプーリーを手回しするなどして点検すること。

    パワーステアリングのオイル漏れ、量

    1. フルード漏れ
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検

      1. ギヤボックス、パワーステアリングポンプ、各配管の接続部などからフルード漏れがないかを点検する。


    3. 亀裂、損傷
    4. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検

      1. パワーステアリングホースに亀裂などの損傷がないかを点検する。
    5. フルード量
    6. □ 参 考 □
      作業方法

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検

      1. アイドル回転状態でステアリングホイールを数回据え切りをしてフルード温度(40~80℃)を上げた後、ステアリングホイールを中立に戻し、リザーバータンクのフルード量が規定の範囲内にあることを点検する。


      2. ■ 注 意 ■
        エンジン回転中と停止後のフルード量の差が5mm以内であること。
        フルード量の差が5mm以上の場合、エアの混入が考えられるためエア抜きを行う。

    パワーステアリングの取り付けの緩み

    1. 緩み
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      工具により締め付け方向に回し、回らないかで緩みを点検する。(例)緩みの点検

      1. パワーステアリングポンプやギヤボックスの取り付けのボルト、ナットに緩みがないかを点検する。また、各ホース、パイプの接続部とクランプ類に緩みがないかを点検する。

      2. ■ 注 意 ■
        ギヤボックスの取り付けボルト、ナットに工具が掛からないものは車両を接地状態にして、応援者にハンドルを左右交互に反復操作してもらい、ギヤボックスがガタつかないかを点検する。ただし、R&P式のものにあってはブラケットのゴムの変形分だけ動くことがあるので、緩みなどと間違えないように注意する必要がある。

        ギヤボックスの取り付け部に緩みがあった場合は、ステアリング系に大きな衝撃を受けた可能性があるため関連部品の点検、整備が必要となります。
        主な点検部位
        タイヤ、ホイールの損傷有無
        ステアリングリンケージ、ギヤボックス変形等の損傷有無
        サスペンションアーム変形等の損傷有無
        ホイールアライメント

    リヤアクチュエータの作動確認

    1. 作動
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      触れたり、作動させたり、揺らしたりして点検する。(例)作動、機能、ガタなどの点検

      1. アイドル回転状態でハンドルを左右に一杯に切り、後輪がスムースに動く(切れる)かを点検する。

      2. ■ 注 意 ■
        詳細は修理書を参照のこと。

    リヤアクチュエータのリヤ舵角中立点検

    1. リヤ舵角中立点検
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      地上で点検作業を行う。
      点検方法

      触れたり、作動させたり、揺らしたりして点検する。(例)作動、機能、ガタなどの点検

      1. ハンドルを中立状態にし、エンジンを始動、停止させたとき後輪が動かない(切れない)ことを点検する。

      2. ■ 注 意 ■
        詳細は修理書を参照のこと。

    リヤアクチュエータのオイル漏れ

    1. フルード漏れ
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      目視により点検する。(例)漏れ、損傷、量などの点検

      1. 各ホース、パイプの接続部などからフルード漏れがないかを点検する。

    リヤアクチュエータの取付部の緩み

    1. 緩み
    2. □ 参 考 □
      作業方法

      リフトアップの状態で点検作業を行う。
      点検方法

      工具により締め付け方向に回し、回らないかで緩みを点検する。(例)緩みの点検

      1. アクチュエーターの取り付け部に緩みがないかを点検する。